ふもとっぱらキャンプ場で学んだ大人の選択

平日でも人が多い、ふもとっぱらキャンプ場。

予約は可能で、区画はないものの隣との距離は2〜3mほど。
炊事場も整備されていて、設備面ではとても過ごしやすい。

ただ、観光地要素も強く、客層はさまざま。
キャンプを始めたばかりの人も多く、夜遅くまで話し声が聞こえることもある。
正直、周りのキャンパーさんによって“当たり外れ”はあると思う。

それでも。

目の前に広がる富士山の迫力は、すべてを上回る。

朝起きてすぐに見る富士。
あの圧倒的な存在感。
ただそこにあるだけで、来てよかったと思わせてくれる。

少し遠いし、料金も安くはない。
人も多く、完全に自然と一心同体になるのは難しい。

それでも、また来たいと思ってしまう。
富士山って、すごい。

春(私が行ったのは3月)は特に注意が必要。
春風と山風で設営はかなり大変。
風速7m以上で焚き火禁止になることもあり、
以前は強風でキャンプを断念して帰ったこともある。

今回も風が強かった。

私は正直、強行突破したいタイプ。
せっかく来たのだから、と。

でも彼は、
「危ないし、今日はやめた方がいいかもね。
楽しみにしてた気持ちもわかるけど、
やめたら“次の楽しみ”になるんじゃない?」
そう言ってくれた。

悔しかったけれど、納得できた。

そのあと、近くの観光地を調べてくれて、
川沿いでBBQをしようと提案してくれた。

楽しみにしていたキャンプ飯は、
場所を変えてちゃんと叶った。

風に振り回されるより、
状況を受け入れて楽しみ方を変える。

そんな選択ができる人って素敵だなと思った。

そして、
私もそんな提案ができる人になりたいと思った。

完璧じゃない日も、
選び方次第で、ちゃんと思い出になる。

富士山の大きさと、
人としての大きさを、少しだけ学んだ日だった。

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